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いらっしゃいませ！

ようこそ我が帽子屋へ！

おや、この帽子でございますか？

これは山葡萄狩りと申します。

エルフのお嬢様方が好んで買われる代物ですね。

芳醇な香りと、山を駆ける風の音が売りでして。

試着なさいますか？

この帽子が気になりますか？

これは夜蝶（Night Papillon）と申します。

ジャック・オ・ランタンの殿方に人気の商品でございます。

何故って？

誰しも、忍んでお会いになりたい方がいらっしゃるものでしょう？

夜の闇に紛れて……ね。

ロマンチックじゃあございませんか。

嗚呼、お目が高いですね。

これは花摘み白兎の帽子と申します。

可愛らしい女性をイメージしたものなのですが、はて……思えば彼女は、お転婆で傍若無人の、小さな方だったような……設計ミスでしょうか。

私としたことが、少々喋り過ぎましたね。

どうかじっくり、お選びください。

貴方にはその権利がある。

無論、貴方が帽子に選ばれるかどうか、それは私の知るところではございませんが。

嗚呼、御代は結構ですよ。

……もう既に、いただきましたから。ふふふ。

『ジョアン•ハッターの帽子辞典』難易度★★☆☆☆